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若者の声
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きなこもち3
■ 【きなこもち(20代前半男性)の母の声】
卒業に当たって(2024年9月)
昨年の5月、私は自営の商品買い付けの為、東北方面に単身出張していました。
駅で出発の時間を確認していたところ、携帯が鳴りました。息子の一人暮らしのマンションの管理会社の担当者からで、「上の階の方から深夜の騒音で苦情が出ている」ということでした。その様な事をする事自体、許せない真面目な性格と思っていましたので、正直びっくりしたのと、上の階の方の幻聴ではないか、とまで思ってしまいました。管理会社も本人と連絡が取れず、「親御さんの方から連絡を取って欲しい」とのこと。勿論私が連絡しても応答なし。
状況から推測して、夜中にイヤホンを付け、ゲームをし、耳をふさいでいる事もあって、大声を出しているようでした。そこから、私は出張先の宿泊先で明け方までこの状況を理解する為、調べました。ゲーム依存の怖さ、今まで全く考えたこともなかった「引きこもり」という状況なのでは、と。その後、その事を引きずりながら、出張を続けていましたが、もういてもたってもいられなくなり、調べているうちに見つけた八おき塾のお問い合わせにメールしました。その後、すぐ鳥巣さんより直接携帯に連絡をもらいました。その時点では、まだはっきり引きこもっている状態とは言えないので、もう少し状況を見ましょう、となりました。
その2ヶ月後、本人の預金口座が空になった段階で、「もう実家に帰る」との連絡が入りました。ここで父親や祖父母達は、帰らせて良いという答えでしたが、この間、書籍やオンラインでの専門家への相談で、この状況で家に帰らせるのは、三食屋根付きになり、今後家から出ないことになる、という想定をしていました。ここは心を鬼にして突っぱねなくてはならない、と心に決めました。結果的に兵糧攻めになるという、食いしん坊の息子には地獄のような日々が始まりました。私も食事を取れていない息子の事を考えると、苦しくて、気が変になりそうでした。
そして、また鳥巣さんに相談の連絡を入れました。8月に入り、本人と会う機会があり、八おき塾に連れて行こうとしましたが、拒否されました。鳥巣さんの提案で、お弁当とお金を持参して本人を訪ねる、ということをやって頂きました。それから1ヶ月間、毎週通ってもらいましたが、それでも出てこず、宅配ボックスに弁当とお金を入れてもらうだけでした。
そこで、運命の日、9月7日に尿管結石を発病し、救急車で搬送されました。私が居れば、すぐ駆け付けたのですが、まさかの東京出張中。本人は病院から帰宅しているようなので、まず鳥巣さんに行ってもらいましたがいつも通り開けない。翌日父親が行き、家の中に入れました。弱っているところですが、今しかない、ということを父親が言ってきたので、鳥巣さんにマンションに来てもらいました。それでも多分会わないだろうと、思っていましたが、ここにきて、とうとう会って話をし、塾に出向く約束まで、出来たのです。
ここからは、本人の若者の声でも言っている通り、2ヶ月程塾に通い、11月からアルバイトを始めました。そして約1年後の10月から正社員で働くことになりました。入塾してから、皆さんからみれば、順調にいっていると思いますが、ここまでくるのに、親子共々、相当な試練と葛藤がありました。そして、鳥巣さんが根気よく続けて頂いた事、須貝コーチの伴走、他のコーチの皆さん、塾生のお陰で卒業を迎えられました。本当にありがとうございました。
私も子どもがこうなる事で沢山勉強させてもらいました。ひきこもりから抜け出すきっかけがなかっただけかもしれませんが、あのままだったら、まだこもる状態は続いていたかもしれません。
最後に八おき塾の教えをまとめます。子どもが引きこもったみたい→第三者が入ることが良い。親子間だけでどうにかしようとしない。一人暮らしを継続させる→実家に戻れば三食屋根付。あとは子どもを信じて見守り余計な口出しはしない。以上です。