八おき塾(福岡わかもの就労支援プロジェクト)

■ 【マイペースな亀(20代後半男性)の声】いろいろ一人で考え込んでしまっているひとへ(2022年3月)　

八おき塾に入塾して1年。今自分が思うことは、一人で抱え込んでじっと悩んでいるよりも動き始めることが大切だということです。そのために、私には安心できる環境が必要でした。誰かに相談できる、話を聞いてくれる人がいる、そして自分だけじゃないんだと思える環境です。

中学生くらいから人と接することが不安になりはじめ、大学生のときにうつ病を発症しました。当時の私は一人暮らしで、相談する相手もおらず、就活や卒論をやる上での、焦りと不安が大きくなって動くことが出来なくなってしまっていました。
何とか大学を卒業することは出来ましたが、実家に戻ってからは、やることも決まっておらず家にいる状態でした。このままではダメだという思いはずっと持ってはいましたが、どうしていいか分からなかったのです。そんな時に父親から八おき塾を勧められました。本当にここに通うことが自分にとってベストな選択なのかよく分からなかったし、不安も大きかったのですが、このまま家に居てもすることがない、このまま一人で考え込んでもどうしようもないと思い、入塾を決意しました。

八おき塾に通い始めた当初は、生活リズムの乱れなどからなかなか出荷センターに通うことが難しい状態でしたが、それでも目標に向けて今の自分に何ができるか、コーチと一緒に考えながら少しずつ行動を始めました。
動きだせるような環境が整っていたことが大きいと思います。相談できるコーチの存在や、アルバイトをやり始めている受講生、資格取得を頑張っている他の受講生達の存在が、私を少しずつ変化させていったのだと思います。
実際に行ったことは、現在服用中の薬について、コーチと一緒に担当医に話を聞きに行きました。また、うつ病になってからはずっと自分で髪を切っていたので、一人では散髪に行けずにいましたが、コーチと一緒に美容室に行くことも出来ました。
うつ病のときには歯を磨く気力もなく虫歯になってしまいました。その歯の治療についても、自分一人では不安で通院出来ませんでしたが、初回時はコーチと一緒に行ったことで、今では一人で治療を続けられています。
さらに、パソコンを使ったデスクワークの仕事に就きたいので、資格の勉強を行い、MOSエキスパートのWord・Excelの資格を取得することもできました。
一番大きかったことは、自分でアルバイトに応募して面接を受けに行ったことです。履歴書を作成したり、面談の練習をしたり、応募先の会社を下見に行ったり、出来る限り準備を行いました。これによって面接を受けるうえで様々な課題点が分かるようになりました。

今後の目標はアルバイトを始めることです。そのためには、生活リズムを完璧に整える必要があるし、働き続けるための体力や、一人で行動できる考え方もつけていく必要があると思います。
戻る　