【温厚篤実(20代後半男性)の声】相談できる相手がいない人へ(2021年3月) 

私がわかもの就労支援プロジェクトに行こうと思ったのは、弟に提案されたのがきっかけです。初めは、弟が引きこもりがちだったのを変えたいと思い相談に行きました。その時、資格の講座を受けたり就職先やアルバイト先を斡旋してもらうような場所ではなく、気持ちの面で成長できるところを探していました。つまり、自分で前向きに生活していける為の考え方や手段を相談したり経験できる場所です。そうした経験があると、悩んだ時に主体的に行動できるようになり根本的な解決に繋がるかもしれないと。この思いとわかもの就労支援プロジェクトの「自己肯定感を高める」考えが近いと思ったからかもしれません。そして、通っていた弟がどんどん前向きになって自立していくのを感じたのもあって、私も相談してみようと思いました。

私にはいくつかの悩みがありました。学生時代からの怪我が中々治らずその痛みで夜も眠れず寝不足が続き仕事をするのが辛いこと、それが原因で就職先も退職したこと、怪我の手術費でどんどん借金が膨らんでいること、親との会話が上手くいかずそうしたことを誰も本音で相談できる相手がいないこと、等です。これらが原因で、怪我で何もできない「悔しさ」に、将来への「不安」が重なり毎日が押しつぶされそうで、何も手につきませんでした。正直、怪我自体が治らない限り全ての問題は解決せず、医師に治療してもらうしかどうすることもできないと思っていました。

その為、最初はとりあえずという軽い気持ちで、コーチとの対話を続けていました。しかし最終的には怪我が全ての原因だと思っていた「不安」を減らすことが出来、気持ちの面で本当に楽になりました。具体的には、自分の親だと、私が怪我していても一人で生活できないのは「意思が弱く、気合が足りないからだ」「そういう教育をした覚えはない、情けない、分からない」で片付けられていました。コーチとの対話では、どうしたら解決できるのか一緒に考えるということから出発します。なので、こう言ったら恥ずかしい、だとか、人格否定だけされたら辛い、等を考えることがなく、本当に何とかしたいということだけを考えて素直に伝えられました。その結果、すぐに解決できることから整理でき、借金に関しては、コーチが間に入って話合いの場を設けてくれました。そして、自分が伝えたかったことが伝えられ、親も納得した上で治療費を負担してもらうことが出来ました。また、借金の返済が負担となって実家暮らしになっていたところ、それが解消されたことで一人暮らしをすることもできました。また、その中でかかる費用なども親やコーチと話し合いながら決めることが出来ました。そして、自分のペースで生活が可能になったことで、怪我の治療に集中することも出来、「不安」を減らすことに繋がりました。

今は治療費にかかる金銭面での不安もなくなり、怪我の治療も進んだことで、身体的にも精神的にも心の余裕が前より出てきました。そしてコーチとの対話の中で、気づかされたことがあります。素直なのは大事なんだと。今ではそうあることに誇りを持てるようになってきました。
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