【 Y.F(20代後半女性)の声】変わりたくない(2021年1月) 

3ヶ月前、意を決して「講演会への参加希望メール」を送った。電話は苦手だからメールにしたが、それでも凄く緊張した。大した理由もなく仕事を辞めてニートになり1年半が経ってた。今年3月で2年になる。おまけに30代に突入する。さすがに不味い、実感はないけど非常に不味い気がする。とにかく何か一つでも動かないと。そんな思いだった。

短大卒業と同時に入社した会社を辞めるのに、6年かかった。転職の面倒臭さを天秤にかけ居座っていた。本当はもっと色々チャレンジして、問題を克服している予定だった。成長する為の一歩を踏み出したはずだが、次の行き先も期限も明確に決めておらずズルズルと時間が過ぎていった。焦る気持ちも出てくるがその気持ちも続かない。元々あまりなかった自信が更に失われていく。
好きなことしかしない気ままな毎日。環境を変えるのが大事とも聞くが、家事なんて一切やらないしお手伝いもやってこなかったから、一人暮らしは出来るとは思えない。このまままでは自立出来る気がしないから、無理矢理にでも寮や施設に入れて欲しいと思うこともあった。そうでもしないと変われない。でも自分からは言えなかった。言うからには責任がある、後に引けない。そこまでの覚悟はない。

そんな思いの中の出荷センターの存在。1日7時間、週6日、休日出勤や深夜作業もやってたから大丈夫の思いと、1年半の優雅な生活による自信の喪失。出荷センターは週2回。同じ時間に出勤するブランクからのリハビリみたいなもの。勿論ここがゴールではない。
出荷センターに来て出来るようになってきたことがある。昼食作りである。オール電化の我が家で、夕飯作りを渋々手伝い始めたのがここに来る4ヶ月ぐらい前。それまでご飯を炊いた事もほとんど無いし、家庭科の調理実習で率先して洗い物をしてたぐらい料理をしてこなかった。そんな私が食事を作っている。しかもガスを使って。頭の中にレシピなんかないからスマホでレシピを探して睨めっこ状態。冷蔵庫の食材を使い切るのが好き。好き嫌いが多く普段なら残しがちな食材もここでは食べられる。僅かではあるが料理に関して自信がついたかも知れない。なんとかなるかも知れない。
そして出荷センターでもう一つ良かったことは、伝票書きによって文字を丁寧に書く練習が出来ることである。字が汚く文字を書くのが苦手な私は、伝票書きも最初は気が引けた。練習とは言え本番なので集中して挑める。今は、スピードは早くないが字の練習も兼ねて頑張っている。ようやく鉛筆の正しい持ち方が身につき始めた。まだその段階でスムーズに丁寧な字が書けるのはまだまだ先だと思うが、丁寧な字で書きつつ少しでも枚数をこなすのが目標だ。

私は大多数より歩みのペースはかなり遅いと思う。私は一つひとつ出来るまで時間がかかる、やり始めるのも遅い。でもゆっくりだが出来るようになってきたものもあると思う。この約2年で色々な初めてもあった。これから初めてアルバイトをしてみようかと思い始めた。決してアルバイトぐらいのハードルじゃない、私にはなかなか高いハードルである。

最終的には安定した職場に就職することが目標である。私に今1番欠けているのは変わりたいと言う意識、覚悟だと思う。これがないと始まらないだろう。うわべだけでは進めない。形だけでは身が入らない。どうしたら本心から変わりたいと思えるか分からない。1番の課題である。時間がかかれど乗越えてみせたい。
漠然とした夢が邪魔してるが、そんな夢を持ち続けている自分を誇りに思うことにした。その夢についてはこの場では控えることにする。
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