【次郎(20代後半男性)の声】 頑張れば変われる(2019年2月)

無事採用され、明日から働きます。
実は2ヶ月前、実家を出て「福岡わかもの就労支援プロジェクト」の事務所の近くに部屋を借り、一人暮らしを始めました。今回就職したのは、その時物件を紹介してもらった不動産屋さんです。先週面接に行き、まずは研修として3ヶ月、その後正社員として働かせて頂く予定です。

プロジェクトで支援を受けたこれまでを振り返ってみると、支援を受け始めたのが一昨年の7月で、そこから一年は公務員試験合格を目標に頑張りました。
今までは親からの就職の催促を煙に巻くための方便に使っていた公務員試験でしたが、ここでコーチングを受け、本格的に試験を受けることにしました。その過程で試験科目や開催日、募集人数などを調べていくと、いままでは漠然としていた合格への道筋が明確になり、綿密な計画の元、勉強に臨めるようになりました。
結果は残念ながら不合格でしたが、この一年間一生懸命勉強を頑張ったという経験は、いままで努力というものをせず、所謂『やればできる』という万能感から抜け出せずにいた私が、自分の本当の実力を知り現実と向き合う機会をくれました。
それからは直ぐに次の目標である就職に舵を切りました。まず、その準備として合宿免許に参加して自動車免許を取得し、PC入力の仕事のことも考えてワード、エクセルの資格も取得しました。また、その間に自立を考え一人暮らしを始め、今に至ります。

思えばプロジェクトに参加して最初の頃の私は、何をするのも億劫ですぐ疲れてしまい、体力も気力もありませんでした。コーチングにはちゃんと参加していたものの、一方でイベントへの参加は消極的でした。というのも、これまで長い間ひきこもっていたことの衰えに加えて、数人で集まって何かをする事が数年ぶりで、気疲れなども加わり余計に体力を消耗してしまうこともあり、イベントに参加する意味を見出せずにいました。

そんな考え方の転換点になったのはドタキャン事件でした。行きたくない忘年会、当日の朝に「風邪をひきました、今日は行けません。」と電話を入れた所「仮病やろ、さっさと来い。」と言われ、しぶしぶ参加しました。そして、次のコーチングでドタキャンに関して色々な角度から話し合いをしました。そこで、ドタキャンがなぜ悪いのかに加え、少しの頑張りを怠る事が貴重な成長の機会を潰している事を知りました。実際、イベントは私たち受講生に加えて、ここの卒業生の方も参加しており、先輩に就職に関して相談したり、年齢の近い者同士でお互いに発破をかけあえる貴重な場である事を理解しました。その後はなるべくイベントも参加するようになり、ドタキャンもしなくなりました。その内、イベントの幹事も任されるようになり、褒められる嬉しさも思い出しました。そうこうしている内に、なにか自分の中に変化が起きた気がします。やる→褒められる→頑張る気になる→やる。こんな好循環が自分の中に起こり始めました。今思うと、この気づきが自分の中での大きな転機になったのではないかと思います。

今後の目標ですが、とにかくその会社で最低でも3年間頑張って働きたいと思います。そして様々な経験を積みちゃんとした社会人になり、ひきこもっていた時に迷惑を掛けた父母兄弟に恩返しをしたいです。
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