【一郎(30代後半男性)の声】 思い出したもの (2017年9月)

いつから忘れていたんでしょうか?私はもともと空気を読むということが致命的に下手くそで、よく微妙な顔をされてました。いつから笑えなくなったんでしょうか?祖父母の昔の話に出てくる私は、よく笑うイイ子だったようです。いつからだったのでしょうか?思いっきり心を躍らせなくなったのは。

半年前、私は祖母に連れられて、「福岡わかもの就労支援プロジェクト」という組織と出会いました。成功体験を沢山経験させることで、自信や自己肯定感を回復させるそうです。月一の集まりでは、この組織によって就職した卒業生たちとの交流会がありました。みんな何とかしたい、頑張ってるって。もちろん最初は、少し疑っていました。卒業パーティーや交流会の写真なんて見せられても、困る。でも実際に通ってみると割と楽しい。人との交流が楽しいなんてことは今までありませんでした。今までは私が職を持っていなかったため、少なからず何らかの負い目がありました。もちろん、私が勝手に後ろめたい気持ちになっていたのだと思います。しかし、この半年間に会った人たちは皆、何かしらのトラブルで職を持たずに生活してる、自分と似たような感じの人たちでした。

働き始めて2ヶ月が立ちますが、半年前までの生活にはもう戻りたくない。一度戻ったら、二度と戻れなくなりそうな緩い生活。常に身体が怠くて眠気が消えない。昼寝をしないと夜まで起きていられない。そんな日々。もう二度と、あんな生活に堕ちていかない様に常に気を張って、自分の居場所(仕事場)を楽しいところにしなくてはいけない。
毎朝日光を浴びる日々、会社までの軽い運動、昼寝を挟まない昼間、6時間以上の睡眠。帰宅後は何もする気が起きなくなるけど、鳥巣さんは、「それが仕事というもんだ。」と言う。
そろそろ慣れてきました。問題は内面。長考、引っかかり、そんなものと出会うとやって来る眠気。私の内面が招く面倒くさい眠気。精神的な弱点として鍛え上げ克服していく事を決め、しっかり頑張りたい。

まずは、「一人前になること」「先輩のように人に頼られる人になること」、これが当面の目標です。今回、祖母に連れられて一歩踏み出すことができました。そして、変わるためには一歩踏み出すことが大事だ、ということがわかりました。今後も、これを胸に人生を歩いていきたい、と思います。
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