福岡わかもの就労支援プロジェクト



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  【美加(30代前半女性)の声】 3ヶ月を経過して(2017年6月)     

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正社員は今のままでは正直難しい――。相談会の場で鳥巣さんから告げられたこの言葉に、行政による支援を受けてはサジを投げられるということを過去に三度も経験していたことから「ここも同じか…」と絶望にも似た落胆を覚え、しかし一方で「独りに戻ったところで状況は好転するのか…」という思いも拭えず、とりあえずは居場所を確保する意味で申し込んだ福岡わかもの就労支援プロジェクト。早いもので、あれから3ヶ月が経ちました。

今振り返ると、始めの1ヶ月はかなりキツかった記憶があります。
年齢、浅い職歴、長期無職という三重苦を抱えながらも「今つかまなければ本当に人生が詰む」と焦っていた私は、『一発逆転の魔法のテクニック』を求めていました。そんなもの、現実には存在しません。ですが9年もの時間を無駄にしたという後悔がそこに「最短距離」の望みを持たせ、そのため、「経験を積む」場だというBBQやセミナーへの参加は遠回りとしか思えませんでした。お肉を食べて話を聞いてそれが何になるのだと。「正社員就労に必要な偏差値を得る」ためのバイトでフリーター期間を作るくらいならこれ以上期間を空けないための突破法を教えてほしい、その方が余程有意義だと。何よりも鳥巣さんが無職期間中の執筆活動を重要視する意味が理解できず、それらに反発すれば「自分の価値観で物を言っている。そこを崩して広げていかないと成長できない」と指摘される日々に、納得いかないような腑に落ちないような、処理しきれない思いを抱え続け、一時はここにいて大丈夫なのだろうかと考えるような状態でした。

ですがそんな自分の中に、ある時僅かに変化が生まれました。
自分は対人スキルに難があるわけでも、社会常識や就労能力に特段欠けるわけでもなく、働き始めれば十分に順応できる。それはおよそ今も変わらない自覚なのですが、そこを主張しなければ「何もできない人間」として「与えられるもの全てを受容すべき存在」と扱われてしまう。そうした関係に陥ることで自尊心が傷つけばこれまで以上に前進が難しくなってしまうのではないかと、過去の9年間が生み出した過度の自己防衛意識から必要以上に良く見せようと必死に虚勢を張っていた自分に気がついたのです。
そのことに気づいたきっかけが何であったのかは、実は自分でもよくわかりません。ですが鳥巣さんとの面談やアルバイトを経験する日々の中で気づいたということには違いありません。そして一度気づいてみて、そのことを伝えた鳥巣さんから「与えられるもの全てを呑み込む必要はない」のだと自分の考えに肯定の返答をもらうと、以前まで感じていたキツさが徐々に和らいでいきました。自分が思っていることや譲れない考え、主張。それらは個人の「価値観」として「私」も当たり前に持っていていいのだと思うと少し気持ちが軽くなり、すれば不思議と許容できる範囲が広がる気がしました。交流会などへの参加も垣根が低くなり、反発心が先に出ていた鳥巣さんの指摘に耳を傾けることができるようになりました。また同時に、少しずつ弱味を見せれるようにもなれました。そんな自分に対し、「だいぶ素直になった。成長したんじゃない?」と言ってくれる鳥巣さんの言葉ほど自身では成長を実感できているわけではありませんが、これが私にとって「価値観を広げていく」過程の一つであることは確かなのだろうと思えています。

現在は再び大きな壁に当たり、悩ましい日々を送っています。価値観を広げていく必要性はまだまだあり、現状や将来に対する焦りと不安も大きく、ともすると『一発逆転の魔法のテクニック』を望んでしまいそうになります。自身の面倒さに自己嫌悪に陥ることもしばしばです。ですが少しだけでも破ることができた殻の隙間から前を見、足を出し、頑張りたいと思います。「私は無能でも無力でもなかったよ」と、未来の私に笑って言えるように。
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