【一千(20代後半男性)の声】 今までとこれから(2026年7月) 

 中学生の頃に家庭の事情で転校しましたが、新しい環境に慣れることができず、不登校になりました。この頃から生活リズムも崩れ始め、寝る時間と起きる時間が少しずつずれていき、昼夜が逆転してはまた戻るような生活になっていました。
 高校は県立高校に入学しましたが、バス通学や生活リズムの問題から2カ月ほどで休むようになりました。その結果、出席日数不足で単位取得ができなくなり、再び不登校になりました。
 高校1年の終わり頃、母に言われてアルバイトの面接に行かされました。そこから学校には行かず、アルバイト生活が始まりました。
 高校3年の時に学校から自主退学を促され高校を退学し、その翌年、自宅近くの通信制高校に入学して、3年間で卒業しました。
 大学は通信制の大学に入学していたのですが、講義はオンラインで受講できたため外に出る必要がなく、さらにコロナ禍の影響もあって、家を出る機会がほとんどありませんでした。そのため、学生時代はほとんど外出せずに過ごしました。
 大学卒業が近づくにつれて就職活動を考えるようになりましたが、自分は周りよりも年齢が上であることや、生活リズムが整っていないことに不安を感じ、なかなか行動を起こすことができませんでした。結局、そのまま大学を卒業して約10か月間、ゲームをしたりしながら無気力な日々を過ごしました。

 しかし、時間が経つにつれて、このままでは自分の力では生きていけなくなると考えるようになりました。そして母と一緒に高校時代の先生に会いに行くことになり、そこで若者の就労支援施設を勧められました。その後、少し経ってから母に八おき塾を紹介され、体験に行きました。
 最初は緊張しましたが、アットホームな空間だったので、すぐに慣れることができました。ただ、八おき塾では昼食後に、最近あった出来事を話す1分間スピーチがありますが、その時に話題が思いつかず、黙ってしまいました。その時に「パスしても大丈夫」と教えてもらい、事なきを得ました。
 八おき塾に入塾した後、まず行ったことは生活リズムを整えることでした。
 今までは予定に合わせて起きる時間や寝る時間を調整していました。しかし、社会生活を送るには、生活リズムを整え、寝る時間と起きる時間をある程度固定する必要がありました。
 そこで最初は、1日の行動を記録して改善点を探しました。そして、寝る時間や起きる時間を決めたり、起きたらカーテンを開ける、テレビをつけて音を出すなどの工夫やルーティンを決めて、生活リズムを整えていきました。
 私は通信制の大学に在籍していたので、人と話す機会も外に出る機会もほとんどありませんでした。しかし、八おき塾に入塾してからは、人としゃべる機会や外に出る機会が増えました。一人で過ごしていた頃は、感情の起伏が少なく、気力も生まれにくかったのではないかと今では考えています。人と話すことや外に出ることは、自分が思っていたよりも大事なことだったのだと思います。
 入塾後1か月を過ぎたあたりで、鳥巣さんの紹介でIT系の会社の見学へ行くことになりました。私は大学でITについて勉強しましたが、どうしても働くイメージが湧かず、現場を体験できる機会を得たいと思っていたので、インターンをやってみようという話になりました。
 そして、2か月目にはインターンの面接に向けた準備が始まりました。まず始めたことは履歴書の作成でした。履歴書を書くのは初めてで、志望動機をまとめるのが大変でした。何度も書き直しながら、少しずつ形にしていきました。
 次に取り組んだのは面接の練習でした。事前に質問されていた箇所を重点的に練習しました。しかし、今まであまり人としゃべっていなかったこともあり、大きな声を出すことができませんでした。自分では普通に聞こえる声でも、ほかの人には小さく聞こえてしまうというギャップが問題になっていました。この問題は面接当日まで、完全には改善することができず、今後の課題になっています。

 現在はインターンへの参加が決まり、その準備をしています。インターンが決まった時は、うれしい気持ちが半分、不安な気持ちが半分でした。うれしかったのは、自分を認めてもらえたように感じたことです。一方で、ちゃんと仕事ができるのだろうかという不安もあります。その不安を少しでも減らすために、勉強の復習を頑張っています。
 入塾した当初の目的は、自立と就職でした。インターンが決まった今、その目標に少しずつ近づいているのを実感しています。不安なところはまだまだありますが、このまま目標に向かって突き進むのみです。

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